执笔者プロフィール

徳永 聡子(共编着)(とくなが さとこ)
文学部 教授
徳永 聡子(共编着)(とくなが さとこ)
文学部 教授
大沼 由布(共编着)(おおぬま ゆふ)
その他 : 同志社大学文学部教授塾员

大沼 由布(共编着)(おおぬま ゆふ)
その他 : 同志社大学文学部教授塾员
本书の表纸を饰るのは、圣地カンタベリーへと向かう巡礼を描く中世のステンドグラスの写真である。撮影地はカンタベリー大圣堂、撮影者は庆应义塾大学文学部教授?松田隆美先生。「カンタベリー」、「巡礼」、「中世」というキーワードから、チョーサーの『カンタベリー物语』を想起する読者も少なくないだろう。この作品は、职业も身分も异なる巡礼者たちが圣地カンタベリーを目指しながら物语を语り合う、枠物语の形式で书かれ、西洋中世文学を代表するあらゆるジャンルを収めている。
この旅物语に、今回私たちが编纂した论集を重ねるのは不逊すぎるだろうか。执笔者15名はいずれも中世研究の旅人で、2023年3月末をもって定年退职を迎えられる松田先生のこれまでのご功绩を祝す记念论集刊行という共通の目的のもと、圣地に向かう一行のごとく歩を进めた。中世研究を长年にわたり牵引されてきた松田先生は、中世ヨーロッパ文学について幅広い视野から、学际的に论じられてきた。ご自身が创设された「世界を読み解く一册の本」シリーズの『チョーサー『カンタベリー物语』──ジャンルをめぐる冒険』(庆应义塾大学出版会、2019年)など、ご着作や発表论文は数えきれない。先生にとっても重要なテーマである「旅」を共通轴として、教え子や同僚たちが寄稿する形で本论集は编まれた。
中世から近世のヨーロッパが、様々な形の「移动」によって形成された流动的な社会であったことは、あまり知られていないかもしれない。またこの时代の文学研究が対象とするのは、狭义の文学作品だけでなく、説教、宗教书、実用书など多様な书を含み、その范囲は広く定义はゆるやかである。中世后期から初期近代のヨーロッパ社会を特徴づける、こうした流动性や多様性がいかなるものであったのかを、文字や视覚表象によって描かれた「旅」をめぐる言説や、旅した思想や概念の分析から掘り下げることが、本书の「旅」としての目的でもある。この刊行によって、中世世界の魅力が一人でも多くの読者に届くことを愿う。旅がもたらす経験の蓄积と伝播とを担うものは、古来より书物であったのだから。
徳永 聡子(共编着)?大沼 由布(共编着)
知泉书馆
310页、4,950円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。