执笔者プロフィール

林 英一(はやし えいいち)
その他 : 二松学舎大学文学部准教授塾员

林 英一(はやし えいいち)
その他 : 二松学舎大学文学部准教授塾员
きっかけは、「博论を出版したい」と恩师に相谈したことだった。学部时代の指导教员だった小熊英二先生には、私が日本学术振兴会特别研究员(笔顿)のときに、シベリア抑留者だったお父様の闻き取りの道中、博论の构想について话していた。
先生は研究会の先辈である高桥直树氏を绍介してくださった。高桥氏は、先生のご着书の担当をしたこともある编集者で、博论の出版企画を快く通してくれた。こうして博论の手直しに着手したまではよかったが、ここから迷走する。
そもそも私が残留兵士の歴史に関心をもったのは、20歳の夏に参加したインドネシア语の现地研修で85歳の元残留兵士に出会い、その语りに惊いたことに遡る。その后、国内外で计10名の元残留兵士に闻き取りを试み、文献実証主义の立场から彼らの歴史を叙述してきた。
しかし当事者たちが相次いで他界し、彼らの体験をいかに継承していくのかという课题に直面した。そこでドキュメンタリーや映画などの映像に目をつけ、研究対象をインドネシアからアジア全体に広げ、残留兵士が実际いかなる存在だったのかと、彼らが祖国からどう见られていたのかを、両者のせめぎあいに着目して明らかにしたのが本书である。
その结果、残留兵士のライフヒストリーとインドネシアのナショナルヒストリーを基轴としていた博论とは异なり、ジャーナリズムの先行性に学びながら、残留兵士の歴史と记忆の境界を行き来し、従来の国?地域単位の事例研究を乗り越える包括的な学术书を目指して、多くをいちから书き下ろすことになった。
そのため入稿までに思わぬ时间がかかり、高桥氏にはご迷惑をおかけした。その后、编集の実务を引き継ぎ、完成まで导いてくださったのは、やはり研究会の后辈にあたる伊藤健太氏だった。その伊藤氏の助言もあり、索引作りに取り组んだが、これには骨が折れた。インドネシア人の名字の表记をめぐり、研究室でともに头を抱えたのは、今となってはよき思い出である。
今后は本书で得られた知见を活かして、残留兵士のエゴ?ドキュメントを読み解き、そこから20世纪の歴史を再构成してみたい。
林 英一
新曜社
352页、3,740円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。