执笔者プロフィール

藤谷 道夫(ふじたに みちお)
文学部 教授
藤谷 道夫(ふじたに みちお)
文学部 教授
本书执笔のきっかけは、日本学术会议会员の任命拒否问题です。権力から市民を守ることが民主国家の义务であるにもかかわらず、国家自らが権力を行使して市民の自由を抑圧しました。与党の议员に民主主义とは何かを説明するには、民主主义が生まれた古代ローマから説き起こすことが重要だと思ったからです。
例えば、日本語で「国家」と訳される原語は「レース?プーブリカ」と言い、「みんなのもの」という意味です。国家は誰かの所有物ではなく、皆のものですから、皆の権利や福祉が最優先されます。一方、日本語の「国家」は元々「大王(天皇)のもの」でした。これはロシア語のгосударство(ゴスダルストボ)と同じです。原義は「支配者の所有物」という意味です。日本人はminister を「大臣」と訳しましたが、原語はラテン語で「より小さき者(しもべ)」の意味です。
この调子で、「民主主义」の意味も误って理解されてきました。日本の问题は、基本概念の误った理解に端を発しています。このため、今でも「人権」の意味がよく解っていません。この误解を解き、「民主主义」や「人権」「法」の意味を正しく理解してもらうために、ローマの歴史から説き起こし、科学?土木技术や军事、文学までを1册に网罗しました。どの分野にも见られるローマ人の発想の根干を理解してもらうためです。
例えば、ローマの皇帝は戦争で手にした莫大な戦利品を金銭に替えて、全员の福利厚生のために使いました。円形闘技场をはじめとする各种の娯楽施设や広场?ショッピングモール、大公众浴场、贫穷者のためのベーシックインカム制度などです。エジプトのファラオは凄まじい富と権力を集中してピラミッドを建造し、秦の始皇帝は始皇帝陵や兵马俑を作りました。これらは民に何の役にも立ちません。ローマ人は代わりに、ローマ世界に住む谁もが无料でその恩恵を享受できるよう、ローマ世界全体を网罗する敷石舗装道路や水道桥を建设しました。贰鲍のシェンゲン协定は、このローマ领域内での自由な移动を雏型としています。当然、人种差别もローマにはありませんでした。
ローマ人の叡智は现代のわれわれにも役立つはずです。
藤谷 道夫
さくら舎
410页、2,200円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。