执笔者プロフィール

乌谷 昌幸(からすだに まさゆき)
法学部 教授
乌谷 昌幸(からすだに まさゆき)
法学部 教授
庆应义塾にはいくつもの优れたシンボルが存在する。创立者の「福泽諭吉」先生、歌うほどに気持ちが高扬する「若き血」、他のどんな大学の旗よりも洗练された印象を与える「叁色旗」、〈ペンは剣より强し〉という言论で戦う気概を表す「ペンマーク」。何より、塾员たちが长い年月をかけてつくりあげてきた〈私学の雄〉のイメージが凝缩した「庆应义塾」という名前それ自体。
これらのシンボルは、义塾の一员であることへの自覚を促し、爱着を覚えさせ、夸りを植え付ける。そして、义塾に関係する人々は皆、出身地や性别、职业や年齢という违いを超え、伟大な创立者と夸らしい名前を共有する仲间となることができるのだ。
このように人と人を繋ぐ接着剤のような役割を果たすシンボルが、集団の统合や団结にとって不可欠であることは、古くから知られていた。そして、団结を鼓舞する効果的なシンボルをつくり出し、共有することに成功した集団だけが、生き残って繁栄を享受してきたと考えられるのである。
アメリカの哲学者スザンヌ?ランガーは、人间が自らの経験をシンボルに置き换えることを欲する根源的欲求を持つと论じた。ランガーが名付けたこの「シンボル化の欲求」の考え方を起点として、そのアイデアを政治学の领域において展开させてみようと试みたのが本书『シンボル化の政治学』である。
政治シンボル论は「现代政治学の父」ともいわれるチャールズ?メリアムがいち早く注目したテーマであり、政治学の领域で早くから知られていた。だが、现代政治学が科学化、専门化の道を进む中、好んで取り上げられることなく放置されてきた経纬がある。
政治コミュニケーション研究やメディア社会学を専门とする笔者は、现代のメディア社会において「强いシンボル」が社会的に生产され、政治の领域に取り込まれて効果的な资源として利用されていくプロセスを详细に探究する「シンボル化の政治学」が极めて重要であると考え、本书を书き上げた。
爱塾心溢れる塾员诸氏にも、是非お読み顶きたい一册だ。
乌谷 昌幸
新曜社
336页、3,520円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。