执笔者プロフィール

平山 周吉(ひらやま しゅうきち)
その他 : 雑文家塾员

平山 周吉(ひらやま しゅうきち)
その他 : 雑文家塾员
今度は満洲の観光案内本ですか、と言われてしまった。満鉄が大连や奉天で経営したヤマトホテルのイメージが强烈だからだろう。『満洲国グランドホテル』というタイトルは确かに纷らわしい。
「グランドホテル」とは映画の形式で、人物が次から次へと登场し、特に主人公はいない。谁もがホテルの滞在客のように、现われては消えていく。満洲事変で成立した満洲国は、日本の败戦により、わずか13年半で溃えた。満洲を访れた日本人は、骨を埋める覚悟の者も旅行者もすべて「滞在者」に过ぎなかった、という意をタイトルには笼めた。
「滞在者」のうちから36人を选び出し、彼ら彼女らの人生の中での満洲の重みを、エピソード中心に描き、昭和の日本と日本人にとって「満洲」とは何だったかを知ろうとした。私にとっては昭和史散策、昭和史再考の1册である。
「叁田评论」からの执笔の诱いを机に、36人の出身校を调べてみた。そうしたら庆应関係者は1人だけだった。ダイヤモンド社の创业者?石山贤吉である。军人、官僚、ジャーナリスト、映画人が多かったので、东大と陆军士官学校が圧倒的に多いのは当然だが、それにしても1人というのは意外な数字だった。
副主人公ならば、兴味を惹かれた叁田出身者がいた。女优の木暮実千代の夫として登场する和田日出吉である。武藤山治が経営する时事新报社で告発报道を华々しくやり、その勇み足で満洲に流れる。満洲国が许容した「再チャレンジ、前歴ロンダリング」组の1人で、その亲玉といえる甘粕正彦(満映理事长)とは最后まで亲しかった。
満洲国の初代総务庁长(日系官僚のトップ)驹井徳叁の着书『大満洲国建国録』は当时のベストセラーだが、その本の担当者兼ライターだった中央公论社の中村恵も叁田出身である。中村氏は戦后には庆应通信(现庆应义塾大学出版会)の取缔役编集部长となっている。
前着『江藤淳は甦える』の时に购入した本も思いがけず役に立った。江藤氏の义父の上司?武部六蔵は最后の日系官僚トップだが、「甘んじて犠牲者」となる道を选ぶ。満洲にはそうした日本人もいたのだ。
平山周吉
芸术新闻社
568页、3,850円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。