执笔者プロフィール

吉田 量彦(よしだ かずひこ)
その他 : 東京国際大学商学部教授塾员

吉田 量彦(よしだ かずひこ)
その他 : 東京国際大学商学部教授塾员
単行本を1册书き下ろしたのは、日本语では本书が初めてです。気がつくと50歳を过ぎていました。大学3年の春学期、スピノザの着作に初めて触れてから、ちょうど30年の时が流れていました。
17世纪のオランダを生きた哲学者スピノザについて、一般読者にも気軽に手に取ってもらえるような入门书を书いてみたいという気持ちは、以前から持っていました。そしてどうせ书くなら、スピノザの主要着作を読み解いて思想の概略を绍介するだけでなく(これはこれで欠かせない作业ですが)、その生涯をまるごとたどり直すような本にしてみたいと思っていました。
そう思っていたのには、直接的な理由と间接的な理由があります。直接的な理由というのはごく単纯で、スピノザはその生涯と思想がトータルで面白い哲学者だからです。俗に「44年2カ月と27日」とされるスピノザの生涯は、短いながらも波乱含みで、さまざまなエピソードに満ちています。それらのエピソードのどれ一つとしてスピノザらしくないものはありませんし、また反対に、それらのどれ一つが欠けても、スピノザはわたしたちが知るスピノザにはならないような気がするのです。
间接的な理由は、スピノザの生涯と思想をバランスよく绍介した入门书というのは、端的に少ないからです。これまで书かれた国内外のスピノザ入门书は、その多くが思想の绍介に特化したつくりになっていて、生涯については大急ぎで触れる程度の扱いです。もちろんスピノザの生涯に正面から取り组んだ着作もありますが、こちらは细かすぎる考証に终始した结果、どれもこれも电话帐のように分厚く、どう见ても初学者向きではありません。
执笔を始めるにあたり、その辺のバランス感覚の理想としてわたしの念头にあったのは、工藤喜作『スピノザ』(清水书院)でした。しかしこの本も刊行から40年以上が経过しており、今日の研究水準から见直すと、とくに生涯の记述に误りが散见されます。工藤さんのバランス感覚を継承し、かつ、21世纪の研究水準を适切に反映させられるよう苦心を重ね、そうしてできたのが本书です。お楽しみいただければ幸いです。
吉田量彦
讲谈社现代新书
416页、1,320円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。