执笔者プロフィール

髙宫 利行(たかみや としゆき)
その他 : 名誉教授
髙宫 利行(たかみや としゆき)
その他 : 名誉教授
『本の世界はへんな世界』を上梓して9年、その间黙过したわけではない。出版社干部と、本の受容の诸相を扱う不定期の『书物学』を発案、「英国爱书家の系谱」を连载した。エリザベス一世の魔术师ジョン?ディーや喜剧王チャップリンのような着名人から、「正直者トム」?マーティン、国王を怒らせたピーター?ヘイリンなど、无名人まで16人をとり上げた。1册にするため経済学者ケインズの弟や、罢?闯?ワイズの偽造を暴露したのに本人もスパイだったグレアム?ポラードらを加えて、19人の奇人変人を俎上にのせた。
各章では、1人の爱书家の背景を明らかにし、茅屋(ぼうおく)の手沢本(しゅたくぼん)を绍介する顺で进めた。最终章「爱书家よ、永远なれ」では、1972年の日中国交正常化の会谈で毛沢东主席から『楚辞集注』の寄赠を受ける田中首相の写真を掲载した。この奥深い文化が続くよう愿うのは望蜀か。
古书マニアは体験していようが、逸品は古书店の闭店间际に见つかる。ある时図书馆での写本転写に疲れた私は、ケンブリッジのマーケットそばの骋?デイヴィッド书店で、ウィンドウを覗いた。ここは戦前から几多の爱书家が育った店である。本书のカバーに用いたのは、窓辺にあった诗集の蔵书票だ。
闭店まで数分。件の本を购入するのに1分もいらない。これは剣桥(ケンブリッジ)の古典学者?诗人で同性爱者础?贰?ハウスマンの杰作『シュロップシャーの若者』だった。だが窓辺にあるのは标题纸ではなく蔵书票だ。最上部にはチャップリンとある。その図像的解釈は本书に委ねる。献辞は「チャーリーへ、诞生日に、フローレンス、1920年4月16日」。
フローレンスをチャップリンとともに検索すると、姓はデションと判明、无声映画の叁流女优だった。喜剧王の自伝にはないが、彼の友人で评论家惭?イーストマンの回顾録『爱と革命』には物忧げな写真がある。フローレンスは狈驰ではイーストマンと、ハリウッドではチャップリンと、二股をかけていたのだ。胎児を宿し、自杀か事故死か、早世した。
戦场に向かう若者が热唱した『シュロップシャーの若者』を、フローレンスがチャップリンの诞生祝いに赠った理由が気になるが、纸幅が尽きた。
髙宫利行
勉诚出版
256页、4,180円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。