执笔者プロフィール

青木 节子(あおき せつこ)
法务研究科(法科大学院) 教授
青木 节子(あおき せつこ)
法务研究科(法科大学院) 教授
本书は、3部构成で中国、米国、日本を中心に宇宙开発と宇宙安全保障の歴史と现状、未来を考察するというかたちをとる。米中の宇宙覇権争いが中心ではあるが、それぞれの时代、日本は何を目标とし、どう行动したのか、という点を强く意识して执笔した。
「宇宙」は人类の梦や希望の象徴と捉えられることが少なくないが、これは、宇宙活动のほんの一端にすぎない。そもそもロケットは、核兵器の効果的な运搬手段としてのミサイル开発の一环として生まれた。ロケットとミサイルは先端に搭载するのが卫星か兵器かという违いだけで、技术的にはほとんど同じ机器であり、第2次世界大戦终结后ほどなく冷戦に入った米国とソ连(现ロシア)が炽烈な核戦力竞争を繰り広げなければ、莫大な资金を必要とする宇宙开発はこれほど急速には进んでいなかったと推测される。
军事的目的で始まった宇宙开発ではあったが、ミサイルの精度を高めるための测位航法卫星の信号からカーナビがつくられ、スパイ卫星技术が灾害监视や地球観测に役立てられるなど、宇宙は市民生活の利便性向上や安心?安全に欠かせないものでもある。事実、冷戦后の一时期は、宇宙はこの方向でますます発展するだろうと世界中が楽観した。折しも豊かになりつつあった中国は、国连の宇宙活动に积极的に参加して欧米诸国に暖かく迎え入れられ、米中二国间の宇宙ビジネスも进展していった。
しかし、米中蜜月の果てに访れたのは、米国の宇宙?ミサイル技术が违法、合法さまざまなかたちで漏洩し、中国の核戦力と宇宙兵器能力を向上させたという结果であった。现在、中国は一部の领域では米国を凌驾する。そして、米国市场から闭め出された中国は活路を途上国に求め、习近平政権下で「宇宙の一帯一路」を成功させつつある。
ところで、占领下航空宇宙活动を禁止されていた日本は、军事目的とは无関係に100パーセント国产技术でロケットの打上げに成功した唯一の国である。その后の跃进から失速、挫折を経た日本が、领土と民主主义を守り抜くことを决意して取り组む宇宙能力の向上を実証的に记述することが本书の真の目的であった。
青木 节子
新潮新书
224页、836円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。