执笔者プロフィール

八代 充史(共编)(やしろ あつし)
商学部 教授
八代 充史(共编)(やしろ あつし)
商学部 教授
このたび、塾内外の友人たちと上梓した『日産?ルノー アライアンス オーラルヒストリー』は、日経連の文書を対象にした過去2回に続くわれわれのオーラルヒストリー第3弾である。オーラルヒストリーとは、歴史上の重要な事件を体験した方々に、直接インタビューした内容を資料として後世に残すという「話された歴史」である。今回は1999年にルノーによる日産への資本注入(これを、アライアンスと言う)に関与された6名の証言を採録した。日本企業が「外資化」すると、長期雇用に代表される雇用や労使関係はどうなるか。こうした問題意識に基づいて、村山工場閉鎖に伴う雇用調整やクロス?ファンクショナル?チーム、MBOによる企業再生や商品開発の新制度について、当事者から得られた証言は貴重な資料である。本書はカルロス?ゴーン氏の逃亡や、日産とルノーの社内政治といった時局ネタとは一線を画している。
今回出版を通じて闻き手と话し手がコミュニケーションを円滑に取り、信頼関係を构筑することがオーラルヒストリーにとっていかに重要かを痛感した。2018年11月19日、羽田空港の「捕物帐」以来カルロス?ゴーン氏の评価は一変する。映画のタイトルではないが、文字どおり「天国と地狱」である。
もちろん、歴史上の事実は唯一つ。それはゴーン氏の逮捕とは関係ない。しかし理屈はそうであれ、実际にはこの点が原着者の立场に影响する。贰?贬?カーの名言のとおり、「歴史とは、现在と过去との対话」なのである。部内限の报告书はともかく出版には多くの原着者が逡巡した。「20年前のアライアンスの评価は、今回の件とは直接関係ありません。贵重な発言を后世に残しましょう」、何度も电话やメールで恳请して、証言をお愿いした8名中6名から出版にご同意いただいた。诚に有难く、衷心から感谢の意をお伝えしたい。
ところで本书は、アライアンスに関与した复数の方の証言を聴取したため、结果は必ずしも整合的ではない。当事者としては、自分の発言こそ一番正确だと思うが、研究者としては、矛盾の解明にこそ知的好奇心をそそられる。是非真実の解明は読者の手に委ねたいと思う。
八代 充史(共编)
庆应义塾大学出版会
320页、3,960円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。