执笔者プロフィール

柳瀬 博一(やなせ ひろいち)
その他 : 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授塾员

柳瀬 博一(やなせ ひろいち)
その他 : 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授塾员
国道16号线は、首都圏をとりかこむ実延长约330キロの环状道路だ。叁浦半岛の横须贺?走水から、横浜、相模原、町田、八王子、福生、入间、川越、さいたま、春日部、野田、柏、船桥、千叶、市原、君津、木更津を抜けて、房総半岛の富津まで、神奈川、东京、埼玉、千叶の4都県27市町を通っている。
1963年に施行された16号线の一般的イメージはニュータウンをつなぐ郊外道路。けれどもこの道の通るエリアには数万年の人类史が蓄积している。戦后は、米军基地が集中し、数々の流行音楽が羽ばたいた。幕末から明治时代、戦前にかけては生糸产业が発达して殖产兴业を支え、军港や航空基地が设置され富国强兵を牵引した。中世には武士が台头し、鎌仓幕府が诞生した。古坟时代、弥生时代、縄文时代、旧石器时代。常に人々の盛んな営みがあった。
本书では、日本の文明と文化がこの道で発展してきた秘密を解き明かそうと试みた。键となるのは地形だ。リアス式海岸を有する2つの半岛、いくつもの台地と丘陵、间を流れる巨大河川、広大な干潟を有する东京湾。人々は16号线エリアの台地や丘陵の縁に生まれた小流域に好んで暮らした。贝塚も古坟も古城も军施设もニュータウンも、16号线の地形が呼び寄せた。
16号线の下には古い歴史が眠っていて、さらにその下にはユニークな地形がある。この视座は、30数年前の庆应义塾大学での学生时代に培われた。日吉では、生物学の岸由二名誉教授が主导した叁浦半岛小网代の森の自然保全活动にかかわり、横浜から叁浦までの16号线沿いを何度となく往復した。この地域が小流域の连続でできていること、縄文时代や旧石器时代の遗跡があることを知った。叁田では、経済史の杉山伸也名誉教授のもとで横浜正金银行が日本の近代経済に果たした役割を调べ、16号线にかかわりの深い绵や生糸の取引が日本の主力输出产业に育っていく経纬を卒业论文に书いた。
庆应义塾の恩师に导かれた気づきが32年后、1册の本になった。现在、私は大学教员として、日々教育の仕事に就いている。义塾の恩师にいただいたような射程距离の长い気づきを、学生たちに与えたい。
柳瀬 博一
新潮社
232页、1,450円〈税抜〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。