执笔者プロフィール

冈山 裕(おかやま ひろし)
法学部 教授
冈山 裕(おかやま ひろし)
法学部 教授
笔者は今年の3月から、米国のコーネル大学に客员として在籍している。といってもパンデミックのため、渡米直后に州全体がロックダウンに入り、11月初めの今も大学はほとんど利用できていない。そうした中で完成したのが、本书である。
义塾では、米国の现代政治と政治史を讲义しているが、政党の解説には気を遣う。というのも、日本での一般的イメージと実态の间に大きなギャップがあるためである。
米国で民主党と共和党が2大政党制を形成しており、现在は両者がリベラルと保守に分かれてイデオロギー的に対立していることはよく知られている。しかし実际の所、各党のまとまりは弱い。党首はおらず、党员制度や恒久的な纲领もない。议会でも党议拘束などはなく、各议员は所属政党の指导部の指示でなく自らの判断で法案への賛否を决める。
2016年のトランプ氏のように、党所属の政治家でなくともその党から选挙に出られる仕组みも、まとまりを弱めている。近年の政治的混乱は、2大政党间の対立だけでなく各党の规律のなさにも原因がある。
しかし、各政党にまとまりがない反面、今日でも大半の有権者は特定の政党を强く支持する。また裁判官や高位の行政官までが実质的な政党所属を持つ等、政党は政治の隅々まで浸透している。そのため、政党を理解せずに米国政治はわからない。とはいえ、何分にも米国の政党は日本等の政党とあまりに大きく违い、新闻等での补足的な解説では説明が行き届かない。本书では通史の形で、政党がなぜ、どのように独特の性格を持つにいたり、どう政治を特徴づけてきたかの説明を试みた。
米国の2020年はパンデミックと大统领选挙に加え、大统领の弾劾裁判や人种差别への抵抗运动の再燃等、政治?社会的分断が一层顕在化する歴史的な年となった。政党はこれら全てと深く関わっている。本稿を书いているのは选挙结果の确定前だが、どんな结果でも、様々な分断がすぐに解消するとは考えにくい。
约250年间を同じ页数で凝缩して记述したこともあり、本书の试みの成否は読者に判断を仰ぎたい。本书が、苦难の続く米国の行方を考える际の参考になれば幸いである。
冈山 裕
中公新书
288页、880円〈税抜〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。