执笔者プロフィール

持田 叙子(共编着)(もちだ のぶこ)
その他 : 近代文学研究者塾员

持田 叙子(共编着)(もちだ のぶこ)
その他 : 近代文学研究者塾员
永井荷风は先駆的に欧米で学び、森鸥外と上田敏の推挙を受け、明治43年に庆应义塾文学科教授に就任した。「叁田文学」の初代编集长となり、多くの作家を世に出した。花を爱し、洒脱を旨とし、平和を爱して塩辛い世相の流れに负けない気概となす、「叁田文学」の今にいたる精神を象徴する存在である。
芯がつよい。戦いを好む时代の流れに决して乗らなかった。よく知られる花街への爱は、平和な游びの文化への爱でもある。西洋语、汉文と和の古典の教养をいかし、越境的な言叶で作品を书いた。彼の言叶は彼の思想である。国境を超えて多彩に辉く。その意味での〈美しい日本语〉である。
かねて荷风の言叶の花を摘み、词华集をつくりたかった。庆应义塾大学出版会の力で実现した。加えて気鋭の俳人?高柳克弘氏とのコラボがかなった。各巻、散文と俳句の両面から荷风文学に光を当てる。これは新机轴である。荷风は10代から俳句を爱し、生涯贯き作句した。俳句は荷风文学の母胎である。高柳氏は江戸俳句と近代俳句の流れを见晴らし、その中で荷风の俳句を鑑赏する。繊细かつ広范なまなざしは荷风の俳句を新鲜に苏らせる。
全3巻。第1巻は「季节をいとおしむ言叶」と题し、季节の金言を集める。たとえば荷风は树木を爱する。若叶の季节を「緑のシンフォニー」と歌う。秋、ぶどう棚で风にゆれる紫の房を「一粒一粒は切子硝子の珠にも似たる」と赏美する。第2巻は「人生に口づけする言叶」と题し、魅惑的なヒロインがつややかに活跃する作品から取る。
最终第3巻は、荷风の凛たる気概の言叶をおさめる。けんかや议论は嫌いだった。楽しいこと美しいことについて语るのが好きだった。しかし人间の権利としての自由が侵害されるときは、言叶をみがいて戦った。近代最高の日记『断肠亭日乗』がそれを証明する。评论や随笔、太平洋戦争中の日记を主として选んだ。昭和16年の「人の命のあるかぎり自由は灭びざるなり」の叫びは胸を打つ。21年の「戦ひに国おとろへて牡丹かな」の句にも自由の精神が真红に燃える。荷风の不屈にオマージュをささげる结びの巻となった。
持田 叙子(共编着)
庆应义塾大学出版会
224页、2,700円〈税抜〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。