执笔者プロフィール

イワン?クラステフ着

イワン?クラステフ着

庄司 克宏(监訳)(しょうじ かつひろ)
法务研究科(法科大学院) 教授
庄司 克宏(监訳)(しょうじ かつひろ)
法务研究科(法科大学院) 教授
EUはあまりにも進化しすぎて「ガラパゴス化」している。日本の携帯電話事業の失敗を引き合いに出しながらそのように指摘する本書は、東欧革命とソ連解体を体験したブルガリア知識人であるイワン?クラステフによる『After Europe』を原書とする。それを3名の研究者とともに邦訳した。原書に出会ったきっかけは、『欧州ポピュリズム──EU分断は避けられるか』(ちくま新書)を執筆する際に参考文献として使用したことであった。クラステフ氏はかつてのハプスブルク帝国の崩壊を想起しながら、ユーロ危機、移民?難民問題、ブレグジットと立て続けに危機に直面したEUが「目的論的な魅力」を失った「アフター?ヨーロッパ」の状況に陥っている中で果たして分裂を回避できるのかどうかを、深い洞察力で論じている。
本书では、とくに2015年欧州难民危机が「移民革命」と位置づけられている。EU各国の有権者たちは、移民?难民が大量流入して祖国を夺い取り、自分たちの生活様式を胁かしているという恐怖を覚えた。「移民革命」に愤った极右ポピュリスト政党は各国で「反革命」に乗り出した。EU28カ国中9カ国で选挙を通じた政権参加や阁外协力により、「反革命」は成功しつつある。さらに2019年5月の欧州议会选挙では、定数705议席のうちポピュリスト政党が全体の4分の1以上を占めると予想され、EUの主要机関にも势力を浸透させつつある。そのように劣势な中で、リベラルな価値観に基づくEUはどのように対応すべきなのか。EUは存続する能力を示す必要がある。敌を打倒しようとするのではなく、一部の政策を取り込みつつ、疲弊させるべきである。これが本书のメッセージである。
これまで、复数の国家が国境を越えてどのように、どこまで共生できるのかと问い、EUを事例としてルール、制度、政策や国际関係について研究してきた。还暦が近くなってからは、学术论文や専门书だけでなく、これまでの知见を活かして一般向けの本を毎年1册刊行することを目标としている。本书のような海外の优れた図书を邦訳することもその一环である。死を迎える直前まで研究と执笔を続けたいと思う。
イワン?クラステフ着、庄司 克宏(監訳)
岩波书店
144页、1,900円(税抜)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。