执笔者プロフィール

田坂 宪二(たさか けんじ)
元庆应义塾大学文学部教授

田坂 宪二(たさか けんじ)
元庆应义塾大学文学部教授
団块の世代を中心に、戦中?戦后派の人々の教养は、日本や世界の文学全集によって育まれたと言って良い。今日でも日本の文学や文化を研究する留学生が知识の泉としていると仄闻する。その文学全集の流れを记録し、出版文化史の上に位置づけることが本书の目的である。
着述の基础资料の収集に时间とお金を费やしたという话はよく闻くが、本书の场合は、时间はともかくお金の负担は少なかった。文学全集の古书価が暴落しているからである。これに助けられた面もあるが、寂しい思いの方が强い。费用の问题の代わりに浮上したのが、大揃いの全集を次々と検分する広い场所の确保である。毎日のように、时に土日も研究室に来ていたのは、私が生真面目な研究者であったのではなく、本を积み上げる场所が必要だったからである。本书は、比喩的な意味ではなく、即物的な意味で、时间と空间! を费やして出来上がったものである。
次々と文学全集や関连资料を古书で购入しているうちに思いがけない出会いもあった。古书は旧蔵者の痕跡が残っているのが楽しみと豪语するマニアもいるぐらいであるが、ある全集は、高级官僚から知事さらに国会议员に华丽なる転身を遂げた方の学生时代の旧蔵书と思われた。御当人宛の近所の本屋さんの纳品书が挟まれていたのである。近づきがたいエリートが一挙に亲しみをもって感じられるようになった。
古书店と同じくらいお世话になったのが各地の図书馆である。文学全集の异装版は泥沼のようなもの。どれだけ蒐集しても不安が残る。趣味の文学馆巡りの时は、必ずその土地の図书馆を访ねて、文学全集の棚を见る。函や帯を付けたまま保存したり、郷土の作家の书籍なら文学全集の异装版も重复所蔵している図书馆などでは、感激したものである。
出版社の社史や出版目録は、この种の调査に必须である。出版社の精緻な社史类は、本书の记述や推测を検証するために不可欠であった。膨大な社史の记述の一部を修正することもできたが、それも各社が自社の出版物に爱情を注ぎ、细大漏らさず记録していたことによる。出版社?図书馆?古书店等々の书物に注いだ爱情の上に本书は成り立っている。
田坂 宪二(着)
庆应义塾大学出版会
296页、2,400円(税抜)
※所属?职名等は当时のものです。