执笔者プロフィール

田村 纪子(たむら のりこ)
看护医疗学部 専任講師看护医疗学部 卒業健康マネジメント研究科 卒業2005看、2017健マネ博

田村 纪子(たむら のりこ)
看护医疗学部 専任講師看护医疗学部 卒業健康マネジメント研究科 卒業2005看、2017健マネ博
「ふぅ、やっと湘南台…」。千葉県柏市から電車を乗り継ぎ、片道2時間弱。そこからバスでSFCに向かう。空気の澄んだ日には、バスの中から見事な富士山を拝むことができる。私は、2001年に1期生として看护医疗学部に入学した。長距離通学であったが、SFC周辺の景色に癒され、毎日ワクワクしながらSFCに通った。
看护医疗学部生は、SFC本館ゾーンから徒歩10分程離れた看护医疗学部校舎で行われる授業が多く、ほとんどの時間をそこで過ごす。1、2年次は、語学等、看護学以外の科目も学びたいと思い、毎学期の初めに総合政策学部?环境情报学部の時間割やシラバスを見て、面白そうな授業をリサーチしていた。しかし、看护医疗学部の必修科目と重なっていたり、休み時間内の移動が難しかったりして(現在は本館ゾーンと看護ゾーンを結ぶシャトルバスが運行されているが、当時は本館まで歩いていくしかなかった)、履修が叶わず断念するということを繰り返した。ただ、看护医疗学部で行われる授業でも、総?環の教員が講義をしてくださったり、総?環の学部の先輩や、政策?メディア研究科の院生がSA?TAを担ってくださった科目もあり、その方々との交流や、意外な角度からのアドバイス、ディスカッションに、多くの衝撃を受けたことを鮮明に覚えている。
4年次には、さらに自分の世界を広げたいと考え、念愿であった本馆ゾーンの授业をいくつか履修した。中でも特に印象に残っているのが、「脳情报科学」という授业である。人间の脳の机能、运动や感覚、记忆、思考のしくみなどについて学ぶ授业であったが、毎回、授业の终盘には、「コンピューターに置き换えると…」「机械のシステムで言うと…」という展开になっていた。「人间がコンピューター?」と、惯れるまで若干、拒絶反応を起こしていた。しかし、今思うと、他学部の方々が、追究しようとしている関心テーマを知る机会であったし、人间の脳や身体のしくみを解析することで、コンピューターや情报技术を活用して、人间の暮らしをより豊かにするアプローチを模索されていることを间近で感じる経験であった。
また人间とは何か、社会における様々な课题に対して看护として何ができるか、何をすべきかを改めて考えるきっかけとなった。そして、他の学问分野における研究や知见を、医疗や看护分野に柔软に活用していかなければならないこと、あるいは看护学の知见が他の学问分野にも役立てられるようアピールしていかなければならないことを学んだ。
学部时代のこのような経験は、现在にもつながっている。人间が健やかに暮らし、成长していくことを支える看护においては、多角的な视点で対象を捉え、分析し、解决策を见出すことが重要である。高齢化や医疗技术の进歩、社会の多様性が进み、人々の生活を取り巻く环境はますます复雑化している。これまでの看护の方法では解决できない课题や、より効果的な介入が求められる课题も山积していくと考えられる。そのため、多様な视点で、学际的な知见を融合し、创造的にエビデンスを构筑しながらケアを生み出し、看护や医疗の実践へとつなげていくことが急务であることを强く认识している。
慶應義塾大学では、2011年より医学部?看护医疗学部?薬学部による医学系3学部合同教育プログラムが行われており、これももちろん、医療の専門職として非常に重要であるが、看護学の基礎をSFCで学ぶことも、同等に重要なものであると思う。最先端の技術を駆使し、常に自由で豊かな発想で、クリエイティブに問題解決の糸口を探究する風土が形成されているSFCにおいて、多様な領域の学問に触れ、課外活動も含めた様々な経験を通して、視野や関心を広げていくことは、社会の多様化、グローバル化に対して、創造的に挑戦し、未来を先導していく力を養うことにつながる。そのような環境で看護学を学ぶことの意義は非常に大きいだろう。
現在、看护医疗学部の教員として学生に関わっているが、先日も学部4年生のプロジェクト(ゼミ)の報告会に参加した際、看護や医療に留まらず、経済学的な視点を交えて、収集したデータを考察していたり、自己の捉えた課題をユニークな視点で追究していたりなど、独自性に溢れた発表を聴くことができた。さすが、看护医疗学部の学生だと心から感心したのと同時に、非常に刺激を受けた。私が学部生の頃から、学生の関心事や、学内外での様々な活動を、共に楽しみ、支援してくださる教員が大勢いらっしゃることも、看护医疗学部の大きな強みである。
私自身、现在は信浓町キャンパスに所属し、主に临床の场を研究のフィールドとしていることもあり、残念ながらこれまで述べてきたような学际的な活动はあまりできておらず、もどかしい気持ちであるが、いずれ、厂贵颁の方々と协働して、研究や実践の活动に取り组みながら、看护学の専门家として人々の健康をサポートできるよう努力していきたい。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。