执笔者プロフィール

柴本 幸(しばもと ゆき)
その他 : リコーダー奏者その他 : 俳優文学部 卒業2006文

柴本 幸(しばもと ゆき)
その他 : リコーダー奏者その他 : 俳優文学部 卒業2006文
「笛吹き」と名乗りだして日はまだ浅い。リコーダー奏者の吉泽実先生の音色に惚れ込み、10歳から「笛吹き少女」の日々を过ごした。大学卒业と共に俳优の道を选んだが、紆余曲折あり、再び师匠の门を叩いたのが30歳。「少女」が取れても、师匠のご指导のもと、「笛吹き」の修行は続いている。
実は、2025年までアメリカを拠点にしていた。カリフォルニアに自分の求める音があると信じて、ビザ取得に1年奔走した。コロナ祸で贮金の残高が减っていくのを横目で见ていた矢先、演奏依頼をくれたのは、黒人の多い街の海辺の図书馆だった。久しぶりの仕事に意気扬々と出向いたものの、开演5分前になっても谁も来ない。隣の公园に呼び込みに行くも、一瞥されておしまい。図书馆中笛を吹いて练り歩き、中庭にいた二家族が「1曲だけなら」としぶしぶついて来てくれた。
泣いても笑っても1曲胜负である。予定を変更して、「ライオンキング」のオープニングテーマを吹くことにした。目深に帽子を被って不贞腐れていた男の子が、目を见开き、ニヤッと笑った。赤ちゃんを抱いていたお母さんが踊り始め、皆あとに続いた。私も轮に入って、踊りながら笛を吹いた。ステージと客席の境界が消え、皆でただ音を楽しんだ。徐々に人が増え始め、1曲と言っていた家族は、结局何曲も闻いてくれた。
话を闻いてみると、身体的?経済的な理由でコンサート会场には足を运べないけれど、地元の図书馆なら来られる、という声が多かった。これだ! と思った。図书馆リストを手に片っ端から営业をかけ、直谈判しに行った。地元メディアに取り上げてもらったおかげで依頼が増え、様々な街に车を走らせた。エリアや人种によって好まれる曲は违ったけれど、ルイ?アームストロングの「この素晴らしき世界」だけは、决まって大合唱。歌声に笛の音を乗せた时、笛を选んでよかった、と思った。
帰国した今も、ありがたいことに各地で演奏の机会を顶いている。図书馆は勿论のこと、美术馆、教会、植物园、ホール、一期一会のつもりで、笛を持って飞び回る。「リコーダーの音って、心が休まるわね」なんて言って顶くと、本当に嬉しい。
さて、読者の皆様、これも何かのご縁です。あなたの街に、笛の音はいかがでしょう? ご用命、心よりお待ちしております。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。