执笔者プロフィール

木村 充庆(きむら みつよし)
その他 : 武蔵野デーリー株式会社取締役総合政策学部 卒業2009総

木村 充庆(きむら みつよし)
その他 : 武蔵野デーリー株式会社取締役総合政策学部 卒業2009総
放牧牛乳をご存知でしょうか。牛乳というと広大な草原を歩く牛を连想される方も多いと思いますが、スーパーなどで贩売されている牛乳の多くは牛舎の中で首を繋がれた牛から搾られています。草原に放ち、生えている草を食べる「放牧」は全国的にも决して多くありません。
放牧牛乳に魅せられ、今年6月に東京?吉祥寺に放牧を中心にこだわりの牧場の牛乳を集めた「武蔵野デーリー CRAFT MILK STAND」を親子で始めました。おいしい牛乳というと濃厚で甘いものと思われがちですが、放牧牛乳は逆にあっさりして繊細な味がします。飲むとびっくり。牛乳観がひっくり返ります。
牛乳爱丸出しですが、小さい顷は牛乳嫌いでした。しかも、実家は祖父の代から100年以上続く牛乳屋なのに嫌いという始末です。学校の给食ではいつも牛乳を残していました。
牛乳嫌いが変わったのは、20代后半に父から渡された、北海道?旭川で独学で放牧酪农を始めた「斉藤牧场」の本の影响です。牛と自然の力を生かして、酪农に适さないと言われた山奥に広大な牧场を作り上げた话に感动し、すぐに北海道に飞び、数日间お手伝いさせてもらいました。街が一望できる山奥の急斜面で、牛たちはおだやかに、たくましく歩いていました。作业后に饮んだ牛乳が忘れられません。全く匂いがせず、さらっと饮めてしまったのです。感动してごくごく饮みました。
以降、全国の牧场をまわったのですが、放牧の牛乳はおいしく、牛乳嫌いでも饮める牛乳ということがわかりました。いつか放牧牛乳の店をやりたいと思い始めました。
构想が本格化したのは父亲の交通事故がきっかけ。昨年6月、トラック运転中に事故に遭いました。大きな怪我には至らなかったのですが、77歳と高齢のため、商品を运搬する今の仕事を続けるのは厳しいと感じました。ただし、50年近く自営业をやってきた父に仕事を辞めさせるのは简単ではありません。そこで、运転しなくて済むミルクスタンドを一绪に始めることにしました。
オープンして4カ月、ありがたいことに多くの方に来ていただいています。嬉しいのは牛乳嫌いの人がおいしいと言って饮んでくれること。牛乳离れ、穀物価格高腾など、问题山积みの酪农业界ですが、牛乳の新たな価値を父亲とともに発信していきたいと思います。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。