执笔者プロフィール

水野 卫子(みずの えいこ)
その他 : 中国文学、映画字幕翻訳家文学部 卒業1981文

水野 卫子(みずの えいこ)
その他 : 中国文学、映画字幕翻訳家文学部 卒業1981文
大学に入学したのは1977年、中国で文化大革命が终わった翌年だった。汉文が好きで中国文学専攻に决めていた私は日吉で取った必修外のラボ中国语で狈贬碍テレビ中国语讲座の陈文芷(ちんぶんし)先生に文革后の最新短篇アニメ『家の中に生えたタケノコ』と『牧笛』を见せてもらった。中国语がまだ聴き取れないので、セリフのほとんどないアニメを见せてくれたのだろう。前者の切り纸のような可爱いらしい絵と后者の美しい山水画のような诗境が印象的で、后に中国映画の字幕翻訳を生业とする私が初めて见た中国映画だった。
あれから40年が过ぎ、中国商务印书馆刊行の『中国アニメーション史1922?2017』を翻訳する机会を得たのは感慨深い。中国のアニメについては初めて知ることがほとんどで、大学1年の时に见た2本のアニメが切り絵アニメと水墨画アニメと呼ばれ、中国だけでなく海外でも高く评価されていることを知った。昨年、字幕と日本语吹き替え版台本を翻訳して剧场公开された2019年製作のアニメ『白蛇:縁起』も水墨画アニメの伝统を感じさせる作品だった。『中国アニメーション史』日本语版は、この11月25日に树立社から出版されている。
近年、中国映画は製作费が高腾し、日本の配给会社による剧场公开が减り、映画はネット配信、ドラマは卫星放送での放映が主流である。今、字幕を翻訳している11月から叠厂12で放映中の连続ドラマ『ゴールデン?アイ─黄金瞳─』は、碍ポップのアイドル出身の中国人俳优レイ?チャンが主演なので、その人気で买われたのだろう现代ドラマだ。アイドルドラマは気乗りしなかったのだが、骨董品の真贋や翡翠の原石を透视できる眼を持つ青年が主人公で、昨今の中国の骨董ブームを背景に大人の鑑赏に十分耐える作品だった。
长尺な作品の多い中国ドラマの例に漏れず、このドラマも1话40分で56话もあり、週2回の放映なので、ひと月に8话を翻訳しなければならない。でも内容が兴味深いため少しも苦にならず、骨董についての蕴蓄を訳すのがとても楽しい。不思议な透视能力を持つ北京大学歴史学科卒の主人公は、清の蒲松齢(ほしょうれい)の怪异小説『聊斎志异(りょうさいしい)』に出てくる、不思议な鑑识眼を持った冯権(ふうけん)という人物の再来とドラマの中で言われていて、そんな话もあったのかと改めて中国古典の世界に触れる日々である。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。