执笔者プロフィール

大村 理恵子(おおむら りえこ)
その他 : パナソニック汐留美術館学芸員文学部 卒業1992文

大村 理恵子(おおむら りえこ)
その他 : パナソニック汐留美術館学芸員文学部 卒業1992文
御茶ノ水の圣桥は、叁路线の鉄道交差が撮影映えする人気のスポットだ。日本初の建筑运动である分离派建筑会の一员、山田守がデザインを担当した1927年完成の復兴桥梁である。「分离派建筑会100年」展では、鲜赤の丸ノ内线新型车両が写り込んだ写真で圣桥を绍介した。トレーシングクロスに尺寸で精緻に描かれた図面は、当时最先端の力学の现れとおぼしきパラボラアーチが、実はコンクリートの塑性を活かした彫刻的表现であると明かす。建筑展では写真や図面、美术作品まで、様々なものを集め建筑に迫る。
一方、今夏、フィンランドの近代建筑家エリエル?サーリネンの展覧会はパンデミックの影响を受け、一部展示作品は复製もやむなしという苦渋の决断をした。さらに美术品输送に随行する学芸员(クーリエ)も飞べず、ウェブ会议でヴァーチャル?クーリエなる手段をとった。会场は、フィンランドの白い湖をイメージし建筑家が设计した。卒业直后に勤めたワタリウム美术馆の现代美术の展示で、そこにしかない美を共有することを体得した。
2018年の「子どものための建筑と空间」展では、着名な建筑家による学校や幼稚园の名建筑から「冒険游び场」のような小さい建筑までを、都市や次世代育成といった広い视野から绍介した。
パナソニック汐留美术馆はフランス近代の画家ジョルジュ?ルオーの作品を収集し、小ぶりながらも正统派を自负する。これからもコレクションの幅は広がりそうだ。
眼光纸背に彻すという。絶えずものを见て感动し昇华できる良い眼を持つことは、学芸员にとって大切だ。建筑展の役割は建筑の绍介や见方の提示にとどまらない。优れた作品や作り手たちの思いが重なり、ひとのためのデザインとなる。ひとと社会と美の関わりを建筑展は伝える。ある建筑史の泰斗は、「建筑を含め芸术の面白さ、奥深さを発信し続けていくように。生きづらい世の中だからこそ、人々は生きる意味、つながることの意味、理不尽なことを受け容れざるを得ない理由を求める。芸术ができることがあるはずだ」と言われた。
仕事を続けるなかで、お互い情报を交换し次につなげて、建筑展を盛んにしていこうという交流にも恵まれる。皆様の协力の下、美术馆を盛り上げていきたい。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。