执笔者プロフィール

佐藤 太亮(さとう たいすけ)
その他 : haccoba, Inc.代表取締役CEO経済学部 卒業2015経

佐藤 太亮(さとう たいすけ)
その他 : haccoba, Inc.代表取締役CEO経済学部 卒業2015経
haccoba-Craft Sake Brewery-(はっこうば)」は、クラフトビールのような自由な醸造スタイルにもとづく日本酒をつくっている。厳密に言うと日本酒(清酒)ではなく、「その他の醸造酒」というジャンルに区分される。
そもそも日本でお酒をつくるには免许が必要である。さらに、日本酒をつくる免许は现状新规参入のプレイヤーが取得することはできない。
そのため、国内で日本酒の酒蔵をはじめる方法は大きく2つ。1つは事业承継で既存の酒蔵を継ぐこと。もう1つは、私たちのように「日本酒以外の免许を活用して、日本酒の製法のお酒をつくる」こと。
「その他の醸造酒」というジャンルには、文字通り特定の酒类には括られないカオスさがある。
私たちがつくるお酒は、米と麹を使う日本酒の伝统製法はそのままに、発酵过程でフルーツやハーブなどを加えて、味わいや香りの违いを楽しむ。「それは日本酒なのか」そんな问いすら浮かんでくるが、実はむしろ日本の発酵文化の源流に近づくのではないかとすら思っている。かつて酒づくりに免许が必要なかった顷の日本では、各家庭で米や麹以外の原料も自由に用いて酒づくりを楽しんでいたからだ。そんな自由な时代の発酵文化を追究することで、最高の味に辿り着くのではないかというロマンを追っている。
もう1つのカオスが、酒蔵の拠点である「福岛県南相马市小高区」という地域。十年前の东日本大震灾に伴う原発事故の避难で一时人口がゼロになったまちである。
暮らしが営まれていない期间が数年间あったまちは、生活や文化がリセットされてしまい、今まさに地域の方々が一歩一歩丁寧に営みを再开している段阶にある。
「ゼロになったまち」は混沌とした状况ではあるが、见方を変えれば「自分たちが暮らしたいまちを、自分たちで开拓できる」、现代におけるフロンティアでもある。
そんなまちで、日本の文化や日本人の美意识を形作ってきた酒蔵をゼロからはじめるというチャレンジをしている。
この土地から、自由な醸造スタイルの「最高に美味しいお酒」を発信していくことが、世界中の人にとって「発酵文化」や「気候変动?エネルギー课题」を身近にしていくきっかけになると信じている。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。