执笔者プロフィール

大津 爱梨(おおつ えり)
その他 : O2Farm 共同代表环境情报学部 卒業平10环

大津 爱梨(おおつ えり)
その他 : O2Farm 共同代表环境情报学部 卒業平10环
東京育ちの私が、熊本で就農したのは14年前のこと。同じ学部(环境情报学部)だった意中の彼が、熊本出身の「農家の跡取り」だったのだ。卒業1年後にめでたく結婚。夫婦揃ってドイツの大学院に進学した時、彼の郷里では「もう戻ってはこないだろう」と悲嘆に暮れていたそうだ。
そんなことを知る由もない私たちは、留学生活を謳歌した。ドイツでは、「农家は食べ物だけでなく、农村の风景も再生可能なエネルギーもつくる存在」という社会认识ができており、农业のことなど全く知らなかった私にとって、それは明るい希望に见えた。帰国后、ほどなくして就农。その年の冬にはさっそくNPO法人九州バイオマスフォーラムを设立した。まずは农山村でこそポテンシャルが高い「自然エネルギー」について勉强会から始めた。その后、阿苏らしい资源として、草(主に草原のススキ)を原料とした発电の実証実験にも共に取り组んだが、事业化には结び付けられなかった。
しかし、福岛第一原発事故によって、事态が一変。自然エネルギーの重要性が谁の目にも明らかになったからだ。自宅の屋根上で太阳光発电をし、普段は売电しているものの、停电时には自家消费に切り替えた。昼间の内に电気を贮め、夜にも室内が明るかった我が家に、ご近所さんたちが自然と集まった。庭先には薪もあれば季节の野菜もあれば、备蓄のきく米もあり、「生き延びられる场所」の强さを痛感したものだ。一昨年に大学时代の亲友らと共に设立した「里山エナジー株式会社」。农村の资源をうまく利用して、电気や热を実际に供给するのが次の目标だ。
熊本地震発生の数年前には、女性农业者を中心とした全国ネットワークの代表に就任した。役员全员を40代以下の现役农家に入れ替え、名称も一部変更。再スタートを切った「NPO法人田舎のヒロインズ」は、农家や农村の魅力を国内外にアピールする活动を展开しつつある。例えば、稲刈り后の田んぼで开催したファッションショー。「风景を着る」と题したその企画では、农家が守ってきた田园风景の美しさと尊さを社会に投げかけた。そんな美しい农村风景を遗すためには、农家の存在が欠かせない。消费者の皆さんが安さを优先したがために日本の农家が立ち行かなくなったら……。农家がいなくなった时に本当に困るのは、たぶん农家自身ではないだろう。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。