交差する空间、対话する空间
「居场所」を辞书で引くと「その人が身を落ち着けていられる场所」(※1)とあります。多様性を大事にする大学において、それはどのような空间なのでしょうか。「生きづらさ」を生む社会の构造とそれに抗う构えから考えてみます。
「インターセクショナリティ」という概念から始めましょう。私たちの社会にはジェンダーをはじめ、人种、エスニシティ、阶级、ディサビリティ、年齢、セクシュアリティなど、さまざまな差异があり、インターセクショナリティとは、そうした差异が复雑に交差して构造的な抑圧や不平等を生み出していることを理解し、変革を可能にするための考え方です。このことばを最初に使用したのは、アメリカの法学者で活动家のキンバリー?クレンショウでした。1989年に発表した论文「人种と性の交差を周辺から中心に」(※2)?において、差别を交差点(颈苍迟别谤蝉别肠迟颈辞苍)のイメージに重ね合わせて説明しています。事故が交差点上で起こるとき、それは复数の方向から来る车によって引き起こされる场合もあれば、ときには全方向からかもしれません。论文でクレンショウが明らかにしたのは、ジェンダーや人种や阶级やそれ以外のアイデンティティがいくつか重なって、复数の形で周辺化される人は、车が行きかう「交差点」に立っているようなものだということです。社会からいくつもの方法で疎外されている人は、车を何台も避けなければならず、交差点に立つ危険が増すことを指摘しています。
クレンショウのイメージが重要であるのは、差別の複合性――複数の差別に晒されている――ばかりでなく、それらの差別が交差していることから生じる抑圧の構造をも明らかにするからです。「構造的差別(institutional racism)」ということばを聞いたことがあるでしょうか。インスティテューショナルには、「組織的な」、「慣習化された」という意味がありますから、差別が社会に内包されているということだと理解できます。だからこそ、根底から変革をする必要があるわけです。もし、身近な風景を思い浮かべ多様性を尊重する社会が実現しつつあると感じているとすれば、より遠くの周縁にまで目を向けてください。これまで気づくことのなかった、複合的な困難を抱えている人が視野に入るはずです。
インターセクショナリティの考え方を深く理解すると、私たちは最初に挙げた、人种、エスニシティ、阶级、ディサビリティ、年齢、セクシュアリティといった差异に限らず、様々な生きづらさを抱えている人びとの存在に気づきます。そして、危険が交差する交差点ではなく、谁もが安心できるような居所が必要であることもわかります。人の抱える生きづらさは、复合的かもしれませんし、复雑かもしれません。そういった心の声を伝えられる空间とはどの様なところでしょうか。クレンショウと同时代を生きた诗人マヤ?アンジェロウは、私たち谁もが「疑念をいだかれず、有りのままでいられる安全な场所を切望している」と语りました(※3)?。问われることも探られることも咎められることもなく、静かにくつろげる、少し心を开いてみても、対话を试してみても构わない、缓やかに繋がれる协生空间が理想でしょうか。
2025年5月、「协生ステーション补谤肠辞í谤颈蝉」がオープンします。??
(※1)?『新明解 国語辞典』 第七版
(※2)Kimberlé Crenshaw, "Demarginalizing the Intersection of Race and Sex: A Black Feminist Critique of Antidiscrimination Doctrine, Feminist Theory and Antiracist Politics" (University of Chicago Legal Forum, 1989年)
(※3)?Maya Angelou, All God's Children Need Traveling Shoes (1986年)
協生ステーションarcoíris ~DEIの情報発信?交流拠点~
ジェンダー、セクシュアリティ、障害、人种、文化など、私たちの间に存在する様々な违いを&辩耻辞迟;违い&辩耻辞迟;ではなく、&辩耻辞迟;个性&辩耻辞迟;として尊重し、理解しあうことを目指した情报発信と交流の场です。自分らしさを大切にしながら、それぞれが自由に、そして尊重されながら过ごせる场所
‥‥それが&辩耻辞迟;协生ステーション补谤肠辞í谤颈蝉&辩耻辞迟;です。??
施设绍介
塾生および教职员が谁でも安心して利用できる安心?安全な空间です。静かに过ごしたいときには読书や勉强に集中する场として、そして话したい?相谈したいときには、コーディネーターと対话することができます。
补谤肠辞í谤颈蝉(アルコイリス)スペイン语で「虹」を意味します。また希望、未来、多様性、架け桥といったポジティブな意味を持ちます。「颈谤颈蝉(アイリス)」は、ギリシア神话の虹の女神、アヤメ科の花の名前、花言叶は「希望」「よい便り」。
异なる色が调和して一つの美しい形を成すように、多様な个性が共に生き、响きあう社会の実现に向けて、「协生ステーション补谤肠辞颈谤颈蝉」は、塾生?教职员みなさんの居场所となることを愿っています。
利用案内
?开室时间:11:30-16:00
Lunch Time(11:30-13:30)
※開室日時など、 最新の情報は??、ルーム情報をご確認ください。? ??
利用できる人:塾生、教职员
ご利用にあたってのお愿い
快适で安心できる空间を保つために、以下の点にご协力をお愿いします。
静かなご利用を
周囲の方が安心して过ごせるよう、大きな声での会话や通话はご远虑ください。
长时间の占有はお控えください
譲り合いの気持ちを大切に。必要な方がスムーズに使えるようご协力をお愿いします。
?指定の时间以外の饮食はお控えください (特别な事情がある场合を除く)??
使用后は元の状态に戻してください
椅子や备品などは、使う前の状态に戻していただけると助かります。
プライバシーの尊重を
他の利用者への干渉は控え、お互いに安心して过ごせる空间を大切にしましょう。
事业内容
个别相谈
ジェンダーやセクシュアリティ、生活、キャリア、就職?就労に関する个别相谈を受け付けています。「誰にも相談できずに悩んでいる」「自分らしい生き方や働き方を見つけたい」そんな気持ちを、安心して話せる場です。相談内容は秘密厳守。一人で抱え込まず、まずは話すことから始めてみませんか。あなたの気持ちに寄り添い、一緒に考える時間を大切にしています。
学内连携
ダイバーシティ?エクイティ?インクルージョンの実现を推进する拠点として、学内の関连组织や各种相谈窓口と密に连携し、全塾的な支援体制を构筑していきます。
谁もが安心して过ごせる环境づくり
谁もが不安なく过ごせるキャンパスを目指して、学内の环境や制度のバリアフリー化を积极的に推进します。见えづらいバリアにも目を向け、「谁一人取り残されない」环境づくりを进めて行きます。
启発?情报発信
「协生环境推进ウィーク」などを中心に、ダイバーシティへの理解を深めるためのイベントや企画を行います。ルームでは不定期にワークショップや勉强会を开催します。